2010年12月28日火曜日

インドネシアの新聞から

宗教心のある人々はもっと幸せ

ジャカルタ

 宗教的義務に熱心な信者はもっと幸せになる。インドネシア調査サークル(以下 LSI)が行った全国調査の結果から、このことは明らかになった。インドネシア国民の大多数である84.7%が彼らは幸せだと回答していることを、調査は示している。

 その数字〔84.7〕のうち、14.2%〔分〕の回答者が非常に幸せで、その他の70.5%〔分〕が十分に幸せだと答えている。一方、あまり幸せでない、全く幸せでないと回答した人々の数は〔全体の〕12.2%に達した。宗教的義務を行うことに熱心な人々とそうでない人々の幸福の価値観には相違がある。

 「宗教的義務を行うことに熱心な人々は、あまり熱心でない人々と比較して幸福のレベルが少し高い」火曜日(11月30日)にジャカルタで、LSIのスナルト・チプトハルジョノ取締役はそう述べた。同取締役によれば、その調査の結果に基づくと、宗教的義務を行うことに熱心〔だと回答した〕人々の集団のうち、86.2%は非常に幸せだ、あるいは十分に幸せだと答えている。幸せでないと答えている人々はたったの11.7%だ。

 もう一方は、宗教的義務を行うことに熱心でない〔と回答した〕集団だ。〔その中で、〕81.0%の回答者が幸せだと答え、その他の15.5%が幸せでないと答えている。同取締役は次のように述べた。とりわけ人生での重要な決断をする前に、宗教の教えをしばしば考慮する人々と滅多に考慮しない人々の集団では、幸福レベルの相違も見られる。

 しかしその相違はほんのわずかだ、と同取締役は述べた。人生において重要と考えられる決断をする前に、宗教の教えを非常にあるいは十分によく考慮する〔と回答した〕人々の集団のうち、86.0%の回答者が幸せだと感じている。人生において重要とみなされる決断をする前に、時々、それどころかこれまで宗教の教えを考慮したことがない人々のうち、81.5%が幸せだと答えている。

 同取締役によれば、この調査は無作為〔抽出で回答者を選んで〕に行われたという。「宗教や一定の教育レベルで選んでいない。しかし、回答者の大部分、すなわち86.2%はイスラーム教徒だ」と同取締役は述べた。この調査では、19歳以下の回答者は非常にあるいは十分に幸せだと答えており、〔その合計は〕 95.8%に達する。50歳以上の回答者で非常にあるいは十分に幸せだと答えている人々は、たったの82.7%だ。

 〔回答者の〕教育レベル〔ごとの分析〕に基づけば、小学校またはそれ以下の〔レベルの〕卒業生である回答者の80%が、幸せだと答えている。一方、大学で学んだことがある回答者で、幸せだと答えている人々は90.6%に達する。

 収入〔レベルに基づいても〕同様だ。収入が40万ルピア〔約4,000円〕以下の回答者は、73.3%が幸せだと答えている。一方、100万ルピア〔約 1万円〕以上の収入がある人々は、90%〔が幸せだと答えている〕。この調査は2010年10月初めにインタビュー〔形式〕で行われた、と同取締役は述べた。許容誤差はプラスマイナス4%で、1,000人の回答者〔が対象だ〕。

イスラーム化〔もう一つの調査結果から〕

 一方、シャリフ・ヒダヤトゥッラー国立インドネシア大学の宗教・文化研究センター(以下CSRC)は、〔LSIとは別に独自の調査を実施し、〕その研究結果を通じて次のように述べた。オルデ・バル(訳注1)後の〔個人の内面的な信仰だけはなく〕公共領域におけるイスラーム化においては、社会、政治、経済部門が中心的課題に位置づけられなかった。〔インドネシアのイスラーム教徒にとっての〕イスラーム化とは、信仰、宗教的義務、道徳〔といった個人の内面、および〕ハラル食品〔という限定された公共領域のみで〕の問題〔の範囲〕からいまだに留まったままだ。

 CSRCの研究員であるスクロン・カミル氏は、次のように説明した。この結論は2010年の3月から8月まで〔にかけて行った意識調査に対する〕研究結果〔得られたもの〕であり、南スラウェシ、北スラウェシ、北スマトラ、西スマトラ、アチェ、ジャカルタ首都特別州、バンテン、東ジャワ、バリ〔島〕、東カリマンタンの10州出身で1,500人の回答者が参加した。

 その結果は次のことを示している。公共領域でのイスラーム化は次のようなことと関連がある。〔回答者にとって関心のある分野は、まず内面的信仰については〕イスラーム六信(訳注2)が93%、イスラーム五行(訳注3)が94%、イスラーム的道徳が88%、結婚と相続が67%〔であるのに対し、公共領域については〕、ハラル食品が87%、イスラーム経済が40%、イスラーム刑法が44%、イスラーム国の確立が36%だ。イスラーム法の施行が39%、でイスラームにおける逸脱した宗派〔イスラーム過激派、テロ集団など〕が65%だ。


訳注
1) オルデ・バル: 「新秩序」の意味。具体的には、スハルト政権下の1963年から1998年までの時期を指す。スハルト以前のスカルノ政権時代は、オルデ・ラマ(旧秩序)と呼ばれる
2) イスラーム六信: イスラーム教徒が信じなければならない6つの信仰箇条。唯一全能の神、天使の存在、啓典、使徒・預言者、来世の存在、定命である。
3) イスラーム五行: イスラーム教徒に義務として課せられた5つの行為。信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼である。

(翻訳者:川名桂子)


原題:Larisnya Buku Kisah Nabi
http://koran.republika.co.id/koran/14/124855/Larisnya_Buku_Kisah_Nabi


タイの新聞


タクシン元首相派の野党プアタイの下院議員がタクシン氏(61)が滞在するアラブ首長国連邦ドバイを次々と訪れている。来年に予想される下院総選挙を前に、「党主」であるタクシン氏に選挙資金を無心したり、首相を目指す派閥領袖への支持を訴えているもようだ。

 選挙戦を戦う顔となるプアタイの「党首」選びは混沌としている。ミンクワン下院議員(元商務相、58)を推すグループはドバイ訪問後の27日、タクシン氏の支持を取り付けたと主張したが、プロームポン党報道官は「党首選びを急ぐことはない。下院解散が先だ」と述べ、ミンクワン氏支持が固まったわけではないことを匂わせた。

 プアタイの党首には現在、元内務次官のヨンユット氏が就いている。ただ、ヨンユット氏は政治経験がなく、お飾り的な立場なのは明らかで、実際の党首候補はチャワリット党会長(元首相、元陸軍司令官、78)、チャルーム党下院議員会長(元内相、62)、ミンクワン氏、タクシン氏の妹で不動産会社社長のインラク氏(43)らとみられる。

 このうちチャワリット氏は1997年のアジア通貨危機当時に首相を務め、有効な対策を打てないまま政権を投げ出した。その後は政治的な漂流を続け、能力やビジョンの欠如という評価が定着した。

 チャルーム氏は論客として知られるが、自身の様々な汚職疑惑や3人の息子の殺人・暴行容疑などで、首相の資質にかけるという見方が専らだ。

 ミンクワン氏はトヨタのタイ法人に28年勤務し経営幹部を務めた後、タイ国営テレビ会社MCOTの社長に転じ、MCOTの一部民営化・上場を指揮した。経営能力は証明済みだが、海千山千の政治家を束ね、特権階級・軍の後押しを受ける与党民主党と対決するのは荷が重いという指摘もある。


野生ゾウに襲われ女性骨折 タイ東部ラヨン


27日朝、タイ東部ラヨン県のアンルーナイ自然保護区に隣接する天然ゴム園で、除草作業を行っていた農家の女性(57)が野生ゾウに襲われ、ろっ骨を折るなど重傷を負った。女性は森の外れにいるゾウ2頭をみつけ、声を上げて追い払おうとしたが、このうちの1頭が女性目がけて突進し、体当たしたという。タイ字紙コムチャットルクなどが報じた。


中国初の空母、来年にも誕生か 軍事拡張への疑念が強まる


中国が購入した旧ソ連製空母ワリャーグの修復作業は、米軍事専門家の当初の予想より1年早く進んでおり、来年の7月1日、中国共産党建党90周年のタイミングで運用が始まる可能性が高い。また、ワリャーグを参考に、純国産空母2隻の建造も同時に進められている。23日のロイター通信が報じた。

 一方、中国国家海洋局が今年5月に発表した「中国海洋発展報告2010」に、「2009年、中国は空母建造の構想と計画を定めた」との一文をそっと登場させていた。空母保有へ闊歩する姿や、空母計画を当局出版物の中に隠すように公表するやり方に対し、中国の軍事的意図に対する国際社会の疑念がさらに強まった。

 空母建造の狙いについて、ロイターの同報道によると、中国の消息筋は「空母があれば、南シナ海の主権は守れる。我々(中国)には覇権の野心はない」と話しており、中国の空母建造はアメリカと競争するためではないと主張している。

 中国国防部は空母についてのコメントを避けている。

 一方、台湾元防務高官・林仲斌氏は、ワリャーグはマラッカ海峡に配備され、中国のインド洋における石油航路の安全確保に利用されると推測している。また、中国は空母の配備で、南沙諸島(スプラトリー諸島)への勢力拡大も目論んでいると指摘した。

 23日の米軍事ウェブサイトstrategypageによると、ワリャーグはすでに「施琅号」と改名したという。「施琅」は清の康煕帝配下の海軍名将の名前で、1683年に清が台湾を治めたことから、今回の空母命名で台湾に脅威を与える狙いもあるとみている。

 ワリャーグは旧ソ連時代に建造された空母だが、ソ連の崩壊で建造が中止された。1998年に2千万ドルで香港の会社に海上カジノの名義で売却されたが、背後にある本当の買い主は中国当局だった。2002年にワリャーグは大連港に入り、そこで改修作業が進められてきたという。

 一方、空母の建造はスタートにすぎず、空母のもつ戦闘力を発揮させるには数十年かかることもある、とカナダの防衛評論家ロバート・カーニオルはロイターに語った。中国軍筋も、中国はまだ空母で戦闘機を発着させる技術をマスターしていないとロイターに話している。「この技術の習得には巨大な財力と命の代価を伴うことも認識してほしい」と米海軍専門家は指摘した。

 なお、ロイター通信は中国軍筋の話として、中国国産空母2隻の建造は世界最大の造船所・上海江南造船所で行われていると明かした。


北朝鮮:日本の国連安保理常任理事国入りに反対
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、日本の国連安全保障理事会・常任理事国入りに断固として反対している。北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞が、同国指導部の見解として報じた。

 同紙によると、日本の外交政策は現在、米国の戦略的要求と利益に完全に合致しており、これは日本に米国の基地があること、米軍人に特別な権利を与えていることで証明されているという。

 記事の中では、日本は米国が始めた北朝鮮向けの偽プロパガンダ活動に最も積極的に参加していると指摘されている。

ビルマのニュース

中国雲南省の水力発電所が稼働開始、シャン州北部の住民ら16,000人の生活に影響

 シャン州北部を流れるシュエリー川の上流(中国雲南省)をせき止めて造った水力発電所の稼働開始にともなって、ビルマ国内におけるシュエリー川の水位が日によって著しく上下するようになり、水上交通による商品輸送に支障が出ている。生活必需品の供給が滞るなどして、シャン州ムセ郡およびナムカム郡の住民ら計16,000人の生活に影響を及ぼしているが、中緬両政府とも今のところ何の動きも見せていない。


カレン州コーカレイ郡ウォーレイ村に少女2人の変死体

カレン州コーカレイ郡ウォーレイ村で、今年夏にカレン族の親軍政武装組織「民主カレン仏教徒軍(DKBA)」から分離した同第5旅団(旅団長:ソーラーポェ少佐)の兵士ら約60人が、同村内の基地へ徒歩で移動中の国軍兵士ら約100人を奇襲して十数人を死傷させた。ウォーレイ村は、かつてDKBA第5旅団の重要拠点であったが11月末に国軍に制圧され、以後、同村内では両軍の戦闘が散発的に発生している。こうした中、村民の多くがタイなどへ避難したが、生計維持のためにウォーレイ村で生活を続ける者も少なくない。
そのウォーレイ村で12月22日、避難先から戻った村民らによって2人の少女の変死体が発見された。このうち1体は16歳のカレン族の少女と判明し、もう1体は斬首されていて身元の特定が困難なもののモン族の少女とみられており、いずれも強姦された跡があった。こうした蛮行はウォーレイ村に駐屯中の国軍兵士らによるものであり、村民らはやり場のない怒りと悲しみを抱えている。

DKBA第5旅団を率いるソーラーポェ少佐

9 件のコメント:

副長 さんのコメント...

俺も結構幸せだよ(笑。

Unknown さんのコメント...

たまに無宗教という人がいますが、私には理解不能ですね。

副長 さんのコメント...

空母の記事、転載しますよ。

Unknown さんのコメント...

すいません今帰ってきたもので、どうぞ記事は載せてください。

Unknown さんのコメント...

しかし支那軍は空母は作ってもアメリカの空母みたいにカタパルト方式は出来ないでしょうね、と言う事は戦闘機の離発着は出来ないのではないでしょうか?
空母であってヘリコプターだけだったりして。

副長 さんのコメント...

だから、建造途中の旧ソ連製の空母を買ったんですよ。

九州本部長行ってるそうですね?

Unknown さんのコメント...

今日はアユタヤに行ってきます。

副長 さんのコメント...

リボン到着受領と、お伝え下さい。

Unknown さんのコメント...

了解いたしました。