2009年6月8日月曜日

後継者問題:金正男氏、事実上の亡命状態か


「キル・ビル」のキャラダインさん、窒息自慰中に事故死
【タイ】4日にバンコク都内の高級ホテル、スイスホテル・ナイラートパーク・バンコクの客室で死亡しているのがみつかった米男優デビッド・キャラダインさん(72)の死因について、タイ警察は事故死という見方を強めている。
 死体発見当時、キャラダインさんは全裸でクロゼットの中に座り、上から吊るした紐で首が絞められていた。警察はキャラダインさんが首を絞めて窒息状態になり自慰をしていた最中に誤って死亡した可能性があるとみている。

 キャラダインさんは1970年代の米テレビドラマシリーズ「燃えよ! カンフー」で主役の神秘的な武術家を演じ、人気を博した。タランティーノ監督の米映画「キル・ビル」では主人公の宿敵である殺し屋ビルを演じた。バンコクには映画撮影のため滞在中だった。
アメリカ大使館のスポークスマン、マイケル・ターナー氏はAP通信に対し、キャラダインの死を認めたが、遺族に敬意を払って詳細は提供しなかった。

わいせつ図画頒布の疑い、男を再逮捕
 タイ警察は4日、不法滞在の疑いで逮捕した日本人の男を、新たにわいせつ図画頒布の疑いで再逮捕しました。男は、容疑を全面的に認めています。

 逮捕されたのは、愛知県西春日井郡出身の西岡浩和(38)容疑者です。

 西岡容疑者はタイ北部チェンマイに滞在中、インターネットを使って入手したわいせつな画像を、販売目的でDVDやCD-ROMに記録していたとして、わいせつ図画頒布の疑いがもたれています。

 タイ警察は2日に滞在期限が切れたにもかかわらず、およそ8年にわたって不法に残留していたとして西岡容疑者を逮捕しましたが、家宅捜索の結果、西岡容疑者の自宅から大量のDVDなどを押収していました。

 西岡容疑者はタイ警察の調べに対し、生活のためにやったことや、月に10万円ほど稼いでいたことなどを明らかにし、全面的に罪を認めています。

 西岡容疑者に対してはタイから日本の顧客にDVDを販売していたとして、宮城県警が児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕状を出していて、今後、両国の警察が身柄の引き渡しについても協議する方針です。

後継者問題:金正男氏、事実上の亡命状態か

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者に、三男・正雲(ジョンウン)氏(26)が選ばれた、と報じられている中、マカオや北京に滞在している長男の正男(ジョンナム)氏(38)が事実上の亡命状態にある可能性があるとの見方が出ている。

 産経新聞は5日、正雲氏を中心とした新たな体制を構築する過程で、正男氏と親しい人物が相次いで逮捕されており、こうした動きを「権力移譲に伴う粛清」と判断した正男氏が帰国を自粛しているとの見方を示した。

 同紙は「韓国などの情報関係者」の話を引用し、4月3日午後8時ごろ、平壌で正男氏の複数の側近が逮捕され、さらに同月7日にも別の側近が逮捕さ れた、と報じた。また、正男氏は同月4日、北京に滞在している第1夫人の崔恵里(チェ・ヘリ)氏に電話をかけ、「昨夜、同級生が連行された」と伝えたほ か、7日には第3国にいる側近に電話をかけ、「最近、わたしの周辺の人たちが国家安全保衛部に連行されるなど、尋常でないことが相次いでいるため、当分の 間平壌には戻らない」と話したという。

 同紙はまた、金総書記の義弟の張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長が3月初旬、正男氏、次男の正哲(ジョンチョル)氏(28)、正雲氏 に対する面接調査を行い、その直後に正雲氏が後継者に内定した、と報じた。正男氏の側近らに対する「粛清」はその直後に始まったという。なお、正男氏は金 総書記の誕生日の2月16日に平壌入りしたのを最後に、北朝鮮には戻っていないとされている。

 フジテレビもこの日、韓半島(朝鮮半島)の問題に詳しい消息筋の話を引用し、正男氏の側近らが通貨偽造などの疑いで相次いで逮捕されている、と報 じた。だが、どの国の通貨を偽造したのかについては明らかにしなかった。フジテレビはまた、北朝鮮当局が正男氏と関連のある場所を捜索し、正男氏に対する 送金を中止すると同時に、正男氏が現在、父親の金総書記と自由に連絡を取ることができない状態にあると報じた。

 一方、米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)でアジア担当補佐官を務めたデニス・ワイルダー氏が5日に語ったところによると、米国は昨年末から、金総書記が三男の正雲氏に権力を移譲する作業に着手したことを把握していたという。

 ブッシュ前米大統領の下で韓半島の問題を担当していたワイルダー前補佐官は、米国国営ラジオ局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」とのインタ ビューで、「金総書記は昨年8月に脳卒中で倒れたが、年末には健康が回復し、現地指導を再開した。このころから後継者への権力移譲が始まったようだ」と述 べた。

 現在、ブルッキングズ研究所の研究員を務めるワイルダー前補佐官は、「米国は(当時から)北朝鮮が権力の移譲に着手していたことをすでに把握して いた。後継者の問題は、最初から金総書記の脳裏にインプットされており、脳卒中で倒れたのをきっかけに後継者選びを急いだと考えられる」と語った。

 ワイルダー前補佐官はまた、正雲氏が権力を掌握する可能性について、「金総書記が4月、国防委員会のメンバーを入れ替え、義弟の張成沢氏を国防委 員に任命した。これは張氏を正雲氏の保護者か後見人として起用していこうという意図によるものと考えられる。万が一、金総書記が数年以内に死亡した場合、 正雲氏の代わりに張氏が権力を握る可能性もある」との見方を示した。

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