2009年8月3日月曜日

八田與一記念公園の起工式が開催、旧宿舎などを修復・復元

八田與一記念公園の起工式が開催、旧宿舎などを修復・復元

 交通部観光局シラヤ国家風景区管理処は7月30日、台南県官田郷で八田與一記念公園の起工式および安全祈願祭を行った。

 日本統治時代の台湾で烏山頭ダムおよび嘉南大圳を設計した八田與一技師は、嘉南平原を荒れ地から全国最大の米作地帯に変え、国境の隔てなき愛に、馬英九総統も感銘を受け、馬総統は2009年5月8日に行われた八田技師逝去67周忌追悼コンサートに出席した際、2年以内に八田氏の旧宅を修復・復元し、八田記念公園を開設して、八田技師の台湾への貢献を伝え、台日交流の重要な土台にする考えを発表した。

 「八田與一記念公園」の整備は、交通部観光局シラヤ国家風景区管理処が担当し、現在八田技師の旧宅を含む宿舎群の測量マッピング、復修・復元、景観デザイン、再利用および展示計画等の作業を進めており、総統府の頼峰偉秘書長弁公室、交通部観光局による指導と、台南県政府、嘉南農田水利会の共同努力の下、旧宅・宿舎群の建物の測量マッピング、復元設計にとりかかっている。

 7月30日午前9時より台南県官田郷で行われた八田技師の旧宅の復元起工式には、李哲華・総統府頼副秘書長弁公室主任、顔純左・台南県副県長(副知事)、楊明風・嘉南水利会総幹事および、地方郷鎮(町村)首長、専門家、学者らが出席した。

 安全祈願祭は、先に台湾伝統の方式で祭典が行われた。続いて、八田技師が日本人であることを考慮して、日本の大工師・庄司清信氏によって日本の伝統的な「地鎮祭」が執り行われた。会場では日本語の同時通訳も行われ、八田技師に最高の敬意を示し、「八田與一記念公園」の修復・復元事業の開始を正式に宣言した。

 「八田與一記念公園」は「国境の隔てなき愛」を設計、展示の主軸とし、八田技師の台湾への貢献と、八田夫妻の夫婦愛の物語などを紹介する。シラヤ国家風景区の観光街道とリンクさせ、同地区にレジャー、教育、歴史等の知性的な内容を加え、国内および国際観光客がここで豊かな文化と歴史を味わえるようにし、観光レジャーのクオリティーを高めることにより、地方観光産業の発展促進が期待される。

山口県豪雨災害に中華民国政府から義援金
山口県豪雨災害に中華民国政府から義援金

 日本の山口県で連日の豪雨により土石流および河川氾濫により、7月24日現在で死者11名、行方不明者6名、数千戸あまりの住民が緊急避難を迫られるなど、深刻な災害が発生した。外交部は、直ちにわが国の駐福岡弁事処に災害の状況を確認するよう指示し、周碩穎・駐福岡弁事処処長が7月23日にわが政府を代表して、災害義援金500万円を山口県庁に贈り、被災地の一日も早い復興と、現地住民が速やかに日常生活を取り戻せるよう願い、わが国政府の関心とお見舞いの意を示した。これに対し、日本政府はわが国に感謝の意を表した。


 周碩穎・駐福岡弁事処処長は7月23日午前、山口県庁へ赴き、連日の豪雨による災害に対し、わが政府を代表して義援金500万円を今村孝子・山口県健康福祉部長に手渡した(二井関成・山口県知事は被災地の現場指揮のため不在)。

 周処長は、「10年前(1999年)に台湾の南投県で発生した大地震の際、日本からの救援隊が一番に到着して災害救助を支援して頂き、日本全国各界から義援金や救援物資を贈って頂いたことにわが政府および国民が感謝している」と伝えたうえで、「台日特別パートナー関係促進年として、今回の山口県で発生した災害の痛みを共有し、義援金を通じてお見舞いの意を示したい」と述べ、一日も早い復興を祈願した。

 今村部長は、「周処長は最も早く災害慰問に訪れた駐日外交官であり、深く感動した。知事および県民に必ず伝える」として、わが国政府の善意に感謝を示した。

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