2010年2月1日月曜日

〔いんさいど世界〕 アメリカ 草の根から変革の動き

オレゴン州 富裕層増税を州民投票で決定 ユタ州では「求人サイト」を通じ「市民候補」を 擁立

 ワシントンの政治腐敗、政治の機能麻痺が深化する中、貧困・棄民の社会崩壊が進むアメリカで、草の根からの変革の動きが噴き出し始めた。
 オレゴン州では州民投票で、富裕層などに対する増税が決まり、ユタ州では地元選出の連邦下院議員(民主党)に反発した市民団体が連合体を結成、求 人サイトを活用し、「市民候補」を擁立する事態が生まれている。
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 オレゴン州で26日に行われた州民投票で、賛成多数で可決されたのは「提案66号」と「67号」。
 「66号」は年収25万ドル以上の世帯主、及び同12万5000ドル以上の独身者に対する所得税を増税。「67号」は企業に増税するもので、合わ せて7億ドルの税収増を図る。
 これまで減税の恩恵を受けて来た富裕層と企業にターゲットを絞った増税で、推進団体代表は「進歩派民衆の勝利だ」と語っている。
 これによる影響をこうむる同州の富裕層は、全体の3%だそうだ。
 アメリカは世界最悪の「先進格差社会」だが、ここに来てようやく「公平バネ」が働き始めたかたちだ。
 日本もアメリカ並みの相対的貧困率を「達成」し、貧富の格差は開くばかり。オレゴンを見習うべき時期に来ている。年収2000万円(天下りはその 半分以下)を基準として、社会還元を図るべきではないか。
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 ユタ州では30日、ソルトレーク・シティーで、市民団体の連合体、「市民の候補」が公開オーディションを行った。ネットの求人誌「クレイグリス ト」を通じた公募に応え、名乗りを上げた、「連邦下院議員候補の候補者」の中から、最終的に1人をユタ州の「勇気のある市民候補」に選出、来るべき中間選 挙に擁立することを決めた。
 ユタ州選出の現職は、民主党議員だが、市民団体側は「魂を売り渡した」腐敗政治家として、反発を強めていた。
 「市民の候補」の創設者の中には、2年前、ユタ州の国立公園隣接地の連邦政府国有地を、ブッシュ政権が石油採掘権つきで売りに出した時、環境破壊 の座視できないとして、オークションに参加して落札、直後、入札妨害だとして逮捕され、現在裁判中のティム・デククリファーさん(29歳)が含まれてい る。
 腐敗した既成政党、政治屋たちに任せていたら取り返しのつかないことになる、との危機意識に駆られた、ティムさんらの決起だが、新たな政治運動の 流れとして今後、全米に広がりうる力を秘めている。
 日本でも既成政党が「公募」を実施しているが、自民党の公募に応募した者がチャッカリ民主党に乗り換えるなど、猟官運動のような事例も見られる。 プロの「大政党」に任せるのではなく、ユタのように市民運動を通じ、「市民候補」の擁立を図るのも、国会を活性化するひとつの手立てだ。
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 先のマサチューセッツ州での上院補選では、このケネディ家(民主党)の牙城で共和党候補が勝ち、「共和党の巻き返し」が取りざたされているが、オ レゴン、ユタの動きは、「民衆の巻き返し」の始まりを告げるもの、と言えるかもしれない。
 草の根から噴出した「チェンジ」の動きに、オバマとしても、忘れかけた変化の歌を歌わずにはおれないはず……だが。

The Citizens’ Candidate”Grassroots Effort Uses Craigslist to Find Candidate For Utah House Seat (デモクラシー・ナウ)
http://www.democracynow.org/2010/1/29/the_citizens_candidate_grassroots_effort_uses

机の上の空  大沼安史の個人新聞
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2010/01/post-c248.html


米人権団体 不敬罪、難民強制送還でタイ批判

【タイ】人権保護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW、本部ニューヨーク)は各国・地域の人権状況をまとめた2010年版の「世界人権年鑑」 で、タイのアピシット政権を「軍の後押し」を受けた政権と指摘し、近隣国からの難民の強制送還や不敬罪による国内の締め付けを批判した。
 タイ政府は不正確な情報に基づくものだと主張、「政府は常に人権を尊重してきた」(アピシット首相)と反論している。
 タイ政府は昨年1月にバングラデシュの少数民族ロヒンギャ族の密航者数百人をエンジンのない船に乗せ公海上に置き去りにしたほか、12月には国内 の施設に収容していたラオスの少数民族モン族の男女約4300人を不法入国者として強制送還し、欧米、国連などから強い批判を浴びた。
 国内では王室批判の取り締まりを強化し、不敬罪などで1万8000のウェブサイトを閉鎖、数人を投獄した。

 とそのままの記事を日系のウエブサイトが伝えておりますが、非常にまずいのですよアメリカ人と言うのは何処にいても我先頭にたつで、思った事を何でも言いたがるし、こう言う時は、自分らが追い目が有る時によく相手を批判の矢面にたたせる様にプロパガンタしまくり、時にはデマゴギーまで流しまくる、それを分からずアンジェリナージョリーなどは何を持って批判しまくるのか見当も付かない、何の事かさっぱり分からないかもしれませんが、モン族などはアメリカが責任を持たないといけない事だし、国連やその他が批判しているような事はラオスに帰っても起こりえない、ロヒンギャ族にしても相当数以前からタイ全土で受け入れているにもかかわらず、その事は何にも言われないし、ビルマのヤカイン州に行って観ればどんな悲惨な状況か分かります、我々日本人も仏教徒が大多数を占めております、その防波堤になっている西の果てがヤカイン州なのです。ムスリムがいけないとは言いません、しかしどっちとも着かず好き勝手太平楽をしてきた付け、そのような状況を踏まえて、これ以上来たら困るのですよ。


 難民に関しては日本は言えた事ではないですがね、日本は受け入れる必要はないと思いますよ難民の子孫がどんな事になっているか、日本ですからまだマシな方なんですよ
しかし他国でもそのような事なんです。
 又、不敬罪で投獄されたのはタイ人であって外国人ではないのですよ、当然不敬な事をやれば外国人でも捕まりますが、他国で政治的発言を外国人がやるなど、無責任極まりないし、言いっぱなしでどうしようもないのですよ、不敬罪等以ての外です、王国に暮らしながらその辺をよく理解していない不敬な輩が結構いるんですよね、三等国民にはそんな事は許されていないのです王国では。



マレーシアの新聞から
国際テロ組織に絡んだ容疑者10人を治安法によって逮捕

国内治安法を適用して、国際テロ組織と関係がある(と当局がみなしている)外国人9人とマレーシア人1人の計10人が逮捕されました。内務大臣は語る、 「逮捕された者たちは、複数の国際的機関から指名手配されています、この逮捕は反テロリズム機関の国際協力の成果です。」 大臣は逮捕に関して、いつどこ でといった情報、彼らはどういう組織に関与しているのかといった情報を全く明らかにしませんでした。「10人はわが国の安全に危険を及ぼすから逮捕したの です。彼らがマレーシア内でまたは外で何を企んでいたか、といったことは問題ではありません。彼らがマレーシア国内にいることが脅威なのです。」 逮捕さ れた者たちはマレーシアに短期間いただけとのことです。

外国人ら10人を治安法で逮捕したのは先制措置である

警察は国内治安法を適用して外国人9人を含む10人をつい数日前に逮捕しました。ナジブ首相はこの件に関して語る、「これは国内外のテロに対処する先制処 置です。もし国内でテロが起これば、マレーシアのイメージが非常に悪くなる、もし国外でテロが起こされれば、テロの中継国だと批判されてしまいます。」  マレーシアがテロリストのハブだとの言いがかりを首相は一蹴しました。

バレンタインデーはムスリムのためにあるのではない

バレンタインデーの日にカップルが公園を間違った目的で利用しないように、スランゴール州の公園は十分灯りを点けておく、ことになりそうです。スランゴー ル州イスラム教庁の長官は言う、「バレンタインでーにはイスラム教庁の係官が州内の安ホテルやショッピングセンターや公園を見回って、ムスリムカップルが 適切に振舞いようにさせます。 (バレンタインデーに合わせているゆるカップル向け食事を提供する)キャンドルライドディナーのレストラン店も監視しま す。 こういったことは一般にホテルでの性行為に結びつきます」

「未婚のムスリムカップルが密室内にいっしょにいれば、それはカルワット行為で起訴されます。ムスリムは、バレンタインデーはムスリムのためにあるのでは ないことを理解しなければなりません。」 長官は、子供たちがその日家庭にいるようにさせなさいと、親たちに訴えます。 州内のいくつかの高等教育機関 で、女学生はバレンタインデーの日はボーイフレンドに真の愛を表明するためにパンティーを身に着けないようにという動きがあることに関して、長官は言う、 「ムスリム学生がそういうイスラム教の教えに背く祝祭に参加することは許しません。」

麻薬取引で逮捕された日本人女性の裁判は高等裁判所に移管された
2009年10月末にKLIA(空港)で覚せい剤の塩酸メタンフェタミン(ヒロポン)を運び込んだ容疑で逮捕され、その後拘留中の日本人女性、35歳、が スランゴール州Sepang の下級裁判所で起訴されました。「被告は 3.5kgの覚せい剤を持っていたと、化学検査報告書に書かれています。有罪なら即死刑です」 と被告の弁護士 は語る。 麻薬取引の罪は有罪即死刑判決なので、この件を高等裁判所に移管するようにとの検察側の要求を、下級裁判所の裁判官は認めました。死刑に関わる 裁判は高等裁判所に係属します。 

化学検査報告書によれば、塩酸メタンフェタミン(ヒロポン)の量は当初言われた4.7kgではなく、3.5kgとなっています。「被告は高等裁判所の法廷 で抗弁に立ちますが、裁判開始日はまだ決定していません。」 覚せい剤は被告のカバン内に特別にこしらえた場所に隠されていたとのことです。
ごく少量の麻薬保持は有罪でも死刑にはなりませんが、一定量以上の麻薬を保持していると取引と見なされ、別にこの被告に限らず、有罪即死刑判決


イエメンでの武器流通と部族社会

2010年01月28日付 al-Hayat紙

武器とイエメン人

2010年01月28日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPコラム面

【ハッサーン・ハイダル】

テロの脅威を理由に、近頃は警官がまた武装するようになり、IDを細かく調べる検問所が街のあちらこちらに置かれるようになった。ヨーロッパの人々は、こ れを良しとしない。彼らにしてみれば、二度払いをしてしまった気分なのだ。まず、自分たちの国が標的にされたおかげで、罪もない人々が無差別爆破により殺 された。そして、それに対する返礼として彼らの国は、やはり無差別の踏み込み捜査、所持品検査を行うようになり、公共機関、空港、港湾には武装した治安要 員が展開した。ヨーロッパの人々は、次のように考えていた。自分たちの社会では平等が実現されている。だから、治安を守り違反者を罰する義務を国が有する にしても、それには、武器や武装警官といった武器庫を公開して見せる必要はない。

欧州ではそうだ。一方、イエメンでは事態は全く逆さまになる。武器や武装した人間、兵士であれ市民であれ、は、イエメンの人々の日常生活の一部である。子 供のころから、そういった光景は脳裏に刻まれている。その光景は、家族と部族の伝統、長じて広く社会や政治の仕組みといったものを吹き込まれる内に更に大 きくなる。そして、そういうもの無しでは違和感を覚え、果ては恐怖や嫌悪を生じる程になる。

この20年以上、イエメンには6千万ユニットの武器が存在すると言われてきた。人口の3倍である。しかしこの数字は過去10年、特に1994年の分離の試 み以降、急上昇した。争う双方へ武器は溢れんばかりに流入し、しかも性能は向上している。その流通の仕方は、市場へ行けば、ロケット弾から装甲車まであら ゆる種類、モデルの武器が見つかると言われた程であった。

イエメン人も、自分たちと武器との結びつきを茶化して次のように言う。もし、国外亡命したがっているイエメン人に第一希望の行き先を尋ねたら、皆が合衆国 というだろう。なぜなら、その国では武器購入が自由であり自宅に武器を置くことができるからだ。

世界的な通信社のある特派員は、イエメンからの中継で、かの地の伝統的なスタイルの短刀を身に帯びてテレビに出演した。彼が言うには、伝統的装束が要請さ れる部族の会合に出席しており、そのような場合には短刀が「男性用装飾品」として欠かせないとのことだった。

武器没収に尽力するイエメン政府は、武器を引き渡した者に充分な見返りを与えるため数1千万ドルを費やした。そしてイエメン人は、より高値で国に武器を売 りつけるため市場で武器購入をするようになった。

また、イエメンでは人々は、国家以前に自身の部族や家族に忠誠をささげる。イエメンで、アル=カーイダのテロリストは、自身の出身部族の庇護を受けられ る。本人の犯した罪がどれほどのものであろうとも、公的機関に追われていてもこれは変わらない。法に抵触した罪人を追跡すると、相手部族全体と対決するこ とにしばしばなる。他の部族がそれを支援するということも起こる。

アラブ社会自体が部族的性格を強く有しているのは間違いがない。しかし、市民法に従うようになり、少しずつ伝統に対し柔軟な、異なる生活様式へと移行して いる。武器は姿を消し、都市部から離れた砂漠地帯でしか見られないようになった。ドバイやアブダビの通りを武装して歩くアラブ首長国連邦人はいないし、リ ヤドの通りでは四輪駆動の上に対空砲を装備して走りまわるサウジ人も見られない。

以上にかんがみ、欧米がイエメンを没落から救おうとするのは重要な任務であると思われる。ゼロに近い場所から国の復興再建を行うようなもので、また、今と なっては地震に破壊されたハイチの復興が優先されるであろうが。

私は以前イエメンに行った時ビックリした記憶がある、町中で男は腰に刀みたいな大きなナイフみたいなものをぶら下げていた半分以上がそんな格好をしていた、まさに千一夜物語やシンドバッドの冒険其のものであった、夜になると男達は怪しげな木の葉をカフェでくちゃくちゃ噛んでいるし(覚醒作用があるカートと言う木の葉、台湾のビンロウみたいなもんです)、あの国では別段怪しくもないんですがね、普通の人は一生に一度も行く国ではないでしょうけど。まぁ変わった国だなと言う記憶があります。おそらくは今でも変わりはないと思いますが
此処で欧米がイエメンを没落から救おうとするのは重要な任務等と言っておりますが当のイエメン人はまったく意に介していないと思います。

イエメンが何処に有るかも分からない人たちの為に。


この木はタイにも有りますが禁止されています、煮出しして飲むらしい、それも少年らが (カート)


iPadと石ころを比較する


     石(紀元前40,000年)              iPad(西暦2010年)
カメラ           なし                        なし
マルチタスク          なし                         なし
電池取り替え          なし                   なし
標準ポート
(USB, SDカードなど)     なし                      なし
タッチスクリーン      なし                       あり

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