2010年2月2日火曜日

お菓子のユルケル、ゴディバにつづき香辛料のマコ―ミックを買収か?


2010年01月28日付 Milliyet紙 トルコ

大手チョコレート企業のゴディバの買収をしたことで注目を集めたユルケルは、今回は、別の世界的な大企業に関わっている。ユルケルが、ア メリカのマコーミックと接触していることがわかった。

2007年世界で最も高級なベルギーのチョコレートメーカー、ゴディバを8億5000万ドル(約767億円)で買収したユルケルは、今回は、別の世界的な 大企業と交渉している。アメリカの有名な香辛料メーカーであるマコーミックと交渉をしていることが判明したユルケルは、このメーカーと、ケロッグ社、ヒー ロー社とやっているように、トルコ市場で合弁会社をつくるか、あるいは、さらに先んだ計画をすすめるとみられている。ユルケルは、ゴディバを買収した後、 去年はDandyの商標で知られているヨーロッパの有名なガムメーカーのガムリンクと50%-50%の業務提携を行なった。

ユルドゥズ・ホールディング取締役で財務担当グループ会長のアティラ・クラマは、以前ミッリエット新に対して行なった会見において、未来の目的に関して国 際的な規模で発展の機会がある提携先をみつける努力をしているとし、食糧分野について国際的な合弁に興味があると明らかにしていた。

■物置でつくられた会社


世界でも有名な香辛料の会社であるマコーミックは、アメリカのボルティモア市で1889年に当時25歳であったウィローフビー・M・マコーミックによっ て、1部屋1物置きからなる家で創立された。最初の製品はフルーツシロップ、ビールの成分、鉄の接着剤だったマコーミック氏は、この製品を一軒一軒まわっ て売ってあるいた。

「最もいい仕事をすれば、誰かが買う」というスローガンを掲げていた創立者のマコーミック氏は、1896年にフィラダルフィアのFGエメットという香辛料 の会社を買収し大きくなり続けた。FGエメットに属するすべての機械を船でボルティモアに運んだマコーミックの香辛料製品は、この工場を買収したことはで 加速した。続いて輸出もし始めたマコーミックは、この会社を今日の世界で香辛料とハーブにおいてリーダー格の会社に育てた。

現在、全世界で約8000人が勤務しており、2008年のネット取引は310億ドル(約2兆7980億円)で、この巨大会社が所有する商標は以下である:
マコーミック、スキリング(アメリカ)、ザタレインス(アメリカ)、オールドベイシーゾニング(アメリカ)、ダクロス(ヨーロッパ)、クラブハウス(カナ ダ)、ビリービーハニー(カナダ)、スチュワルツ(イギリス)、マコーミックフーズオーストラリア(オーストラリア)、タイキッチンシンプリーアジア(ア メリカ)、ローリーズ&アドルフ(アメリカ)

■ドイツのお茶の会社とも会議を行なっている


・ユルドゥズ・ホールディングは、90年代の頭に新しいセクターに進出する戦略を身に付けた。最初は国際的な合弁の試みは、1993年にヨーロッパの最も 大きな小麦粉メーカーであるクレスターとであった。
・同ホールディングの別の外国の会社との提携は、離乳食メーカーと実現した。2003年にスイスのヒーロー社とトルコの最初の国内離乳食工場を設立した。
・同ホールディングの主要商標であるユルケルは、2005年に世界で有名な朝食シリアルメーカーのケロッグとトルコでの提携という形で、名前をケロッグの 下にかかせた。
・-ユルケルは、2007年にはベルギーのチョコレート大手のゴディバを買収した。
・2009年はデンマークのガムリンクと業務提携した。
・ユルドゥズ・ホールディングは、ヨーロッパの有名なお茶メーカーからローレンススペトマン社と提携の話し合いを続けている。
この記事の原文はこちら

 日本ではゴディバはベルギーの会社と思われている方が殆どだと思いますが、雰囲気もいいですよね、トルコの会社に回収されたんですよ、ベルギーよりトルコの方が美味いものが沢山あるんですけどね、食物マフィー達の勢力図が変わって来るのでしょうね。はっきり言って何がなんだか分からない。





東ジャワ州プトゥリ・イスラーム寄宿塾がストレートパーマ、結婚前の写真撮影、女性のバイクタクシーを 禁止に


インドネシア
【クディリ】
 美容院でストレートパーマをかけ巻き毛を真っ直ぐにしたことは? あるいは結婚招待状に載せるためにパートナーと面白半分に写真撮影に夢中になったこと (プレ・ウエディング)は? 全東ジャワ州のプトゥリ・イスラーム寄宿塾協議会(以下FMP3)の見解では、それらの全ての活動はハラム(訳注1)の範疇 に入る。

 木曜日(2010年1月14日)の夜、FMP3は東ジャワ州クディリのリルロボヨ・イスラーム寄宿塾で行なわれた宗教討論会を終えたばかりだ。この活動 は第12回目で、リルロボヨ・イスラーム寄宿塾100周年記念行事に合わせて開催された。この活動には全東ジャワ州の46のプトゥリ・イスラーム寄宿塾の 代表者248名が参加した。

 その結果、人々の間で課題となっているいくつかの問題のうち、6つのハラムの定義が提示された。

 ムハンマド・トハリ・ムスリム師が率いるA委員会は、女性のバイクタクシーの職業についてのハラムの定義を提示した。この件は不道徳な行為が起こる可能 性を回避するのが難しいという見解が背景となっている。

 「中傷の対象となることを回避するのが難しいため、女性がバイクタクシーの運転手になることが禁じられる」金曜日(2010年1月15日)にデティッ ク・スラバヤ・コム社が受信した発表〔記事〕の中でトハリ師はそう述べた。

 女性がバイクタクシーに乗り、墓参り、市場、イスラーム勉強会に出かけることも禁止される。女性がバイク・サービスを利用すると、特に肌が触れ合うこ と、アウラット(訳注2)を見せること、非常に寂しい場所でバイクの運転者と二人きりになること、などの不道徳な行為が付随して起こるという注記が添えら れ、この定義は提示された。

 ダル・アズカ師が率いるB委員会は身だしなみ、特に髪の毛に関するハラムの定義を取りまとめた。不道徳な行為を起こす可能性があると考えられるため、独 身女性のストレートパーマ、ドレッドドロックス(訳注3)やパンク〔系〕の髪型(訳注4)、そして髪の毛を赤や黄色に染めることもハラムと発表された。

 「預言者ムハンマドの時代にはイスラーム教徒とユダヤ人を区別するために、髪を染めることが奨励された。しかし現在では目的が変遷したことを我々も知っ ており、髪の毛を染めるのは不良がすることだという偏見を起こしかねない」とダル師は述べた。

 一方C委員会では、2つの事項についてハラムの定義が提示された。つまりイスラーム教徒である女優がキリスト教徒の役を演じることと、結婚前の写真撮影 だ。

 イスラーム教徒の女優がクリスチャンを演じることはハラムとされる。宗教を明らかに侮辱する意図や目的で演出が行われ、預言者ムハンマドを卑しめたり、 聖なる宗教書であるコーランを踏みにじることなどは、〔イスラームに対する侮辱を〕意図する台詞や演技を通じて示される。

 「女優は確かに〔演技を〕最大限に演じることが要求されるため、それがはっきり侮辱を目的として行なわれているのか否かを区別するのが難しい。宗教を冒 涜しているのかカメラの前で演じているだけなのかは、女優の気持ちによる。それを知っているのは彼女自身だけだからだ」とC委員会の定義提示者であるム ダ・イムッロー・アッザ師は述べた。

 また、結婚前の写真撮影も〔次の〕2事項を対象にハラムとされる。つまり結婚するパートナーとカメラマンだ。写真撮影ではイクティラット(〔婚前の見知 らぬ〕男女の交流)、カルワット(〔婚前に〕見知らぬ男女が密室にこもること)、アウラットの開放がともなわれるならば、ハラムとされる。一方、不道徳な 行為を進んで行なう姿勢を示すと考えられるため、結婚前のカメラマンの業務もハラムとされる。

 一方、全東ジャワ州FMP3宗教討論会のスポークスマンであるムハンマド・ナビール・ハロエン氏は次のように明言した。提示された全ての定義は拘束力を 持たない。その適用については国民に任され、責任も各自で持つ〔べきだ〕。

 「つまり我々はファトワではなく、提案としての定義を提示した。信頼されるべきものは行ない、そうでないものについてはできる限り理解し、それを行なう 努力をすることを我々は勧める」とナビール氏は締めくくった。
【Samsul Hadi.fat/nrl記者】

訳注
1) ハラム: イスラーム法によって禁止されている行為、摂取物
2) アウラット: 他人の前や礼拝時に見せてはいけない体の部分で、髪の毛、胴体、膝から上、手首から上がアウラットとなる。
3) ドレッドロックス: 長期間ブラシやはさみなどを使用せず、頭髪を自然に成長させるままにしておく事で作られる、ロープのような形状になった髪型。
4) パンク〔系〕の髪型: 髪の毛を派手な色に染めたり、いわゆるモヒカン刈りなどもその髪型に含まれる


原題:Ponpes Putri Jatim Haramkan Rebonding, Foto Pre Wedding & Pengojek Wanita




コラム:湾岸諸国の対イラン武装
2010年02月01日付 al-Quds al-Arabi

■ 戦争に備える湾岸諸国
■ クドゥスの見方


2010年02月01日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面

このところアラブ地域におけるアメリカの動きが活発である。それは第一にイスラエル、次に湾岸諸国に集中している。アラブ・イスラエル闘争調停とは副次的 にしか関わっていないこの動きの主眼は、イランの核への野望に対する措置である。アメリカの平和的提案を受諾するか否かのデッドラインは昨年12月の終わ りに過ぎている。

アメリカの活動は二つに大別される。ひとつは米治安機関幹部らによるイスラエル非公式訪問である。先週はバネッタCIA長官が訪れネタニヤフ、バラク、及 びダガン・モサド長官らとイラン核問題を協議した。1月初めには米国家保安局顧問ジョーンズ将軍もイスラエルを訪問した。

もうひとつとして、湾岸四カ国、特にサウジとアラブ首長国連邦への米兵器輸出が加速化している。これらは石油施設をはじめとするインフラ周辺の上空を防衛 するために用いられるが、中にパトリオット・ミサイルの砲台も含まれている。イランが行い得るいかなる軍事攻撃も阻止しようとの狙いである。

多くの人が、このアメリカによる湾岸地域への軍事的関心を来るべきイランとの対決への備えとみなす。その時期は、イランに経済制裁を課す過程において、も しくはイラン核施設への空爆実施によって、あるいは、その双方によって到来する。特に首長国連邦とサウジを武装させる動きは、過去2年間であからさまに なってきている。米公式報告によればその2国はこの2年間で250億ドルの米製兵器を購入した。

この武装の目的は、もちろんイランであってイスラエルではない。湾岸諸国とイスラエルは反イランで利害の一致を見た。したがってイランの軍事的能力、特に 核兵器を破壊しようとするというのが大多数の観測者の見方である。イスラエルは事あるごとに湾岸諸国を煽り、イランを軍事的に叩かせようとする。サウジを 名指して、イランを共通の敵とする軍事同盟の形成も要請した。イランがこの展開を座視するはずもなく、先週マヌーチェフル・モッタキ[イラン外相]は、イ ラン攻撃のため合衆国にその領土利用を許可した湾岸諸国に警告を発している。

米政権の親友たるブレア前英首相は、先週金曜、対イラク戦争調査委員会に召喚された際、イランに対する苛烈な扇動を試みた。今日のイランは7年前のサッ ダームのイラクよりもずっと危険であると彼は主張し、イランの核への野心に対しては、サッダームに対して行った以上の厳しい対処を欧米に要請した。そのブ レアが、先週はサウジを訪問しアブドッラー皇太子他と会談した。イランの脅威についての見解を述べ、近い将来、核兵器所有に成功したイランとの対決が困難 となる前に、力でもって対応するよう急きたてたに違いない。

嫌々ながらなのか進んでなのか、湾岸諸国は火遊びをしている。おそらく、彼らがイランとイスラエル・合衆国の対立における最大の敗者となるだろう。米イラ ク戦争では例外的な擦り傷(イラクのロケット弾数発がサウジの標的に命中した)だけで済んだが、今回は事情が異なるようだ。

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 アラブの新聞翻訳などを読んでますときな臭い匂いがぷんぷん、一番民主化が進んでいたイラクをぶっ放し、今度一番民主化が進んでいないサウジなど煽り立てて、サウジ等は民主化などは遣ってられないから、ここぞとばかりドンドン国外に戦闘しに行って国内の関心事をすべて国外にやってる模様、しかし主力部隊は空軍だけの空爆だけの戦闘、これにイスラエルにイランが挑発し、ヨルダンが加勢しておまけにトルコがここぞとばかり、国境警備兵を越境させ、イエメンではジハードだと言う始末、此処へ来てアメリカがイランに空爆を仕掛ける可能性だってある。

ほんとに整理しないと分からない。

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