エジプト軍最高評議会:声明3号
Al-Ahram紙
軍最高評議会は今夜発表した声明第3号において、同評議会はエジプト国民が満足する正統性ある政体の代替ではないと明言し、エジプトの国事運営を担うことの重大さを感じていると述べた。
また同評議会は祖国の自由と安全のために命を投げ出した殉教者[=デモの犠牲者]を称え、声明を読み上げた軍の報道官は殉教者の霊に軍隊式の敬礼を捧げた。
以下は軍の声明の文面である。
「慈悲深く慈愛あまねき神の御名において。
声明第3号
軍最高評議会より。市民のみなさん、エジプト史上の画期であるこの瞬間に、またムハンマド・ホスニー・ムバーラク大統領が職を辞して軍最高評議会に国事の運営を委任するとの決定が発表されたことをもって―偉大なる我々の国民があらゆる場所で根本的な変革を要求している中、この事が持つ重大さを我々はみな承知しているのであるが―軍最高評議会は、誉れ高き神の助力を請いつつ、偉大なる我々の国民の希望を実現させることを願い、今後の手順や措置を定めた声明を追って発表していくこととする。
また同時に、軍最高評議会は国民が納得する正統性ある政体の代替ではない。また軍最高評議会は戦時にも平時にも祖国のために行ったその功績と、祖国の至高の利益を優先したその愛国的な姿勢ゆえに、ムハンマド・ホスニー・ムバーラク大統領に称賛と敬意を表する。
同じく軍最高評議会は、祖国と偉大なる国民全員の自由と安全のために命を捧げた殉教者たちの霊を称賛し、誇りに思う。
神のご加護あれ。平安と神の慈悲と祝福があらんことを」。
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(翻訳者:山本薫)
エジプト軍「国際条約を順守」、イスラエルとの和平維持
約30年に及ぶムバラク前大統領の独裁政権が崩壊したエジプトで、全権を委譲された軍最高評議会は12日、文民統治と民主主義の実現に取り組み、イスラエルとの平和条約などを尊重すると表明した。
カイロのタハリール広場では、政権崩壊後も一部の民主活動家がとどまり、最高評議会に対し民主的改革への行動計画を受け入れるよう主張。もし軍が「国民の要求」を認めなければ、さらなるデモを敢行すると警告している。
軍幹部はこの日の声明で、「エジプトはすべての地域的、国際的義務や条約に順守する」と発表。このメッセージは、1979年にアラブ諸国として初めて平和条約を締結したイスラエルの懸念を和らげる狙いがあるとみられ、同国のネタニヤフ首相も歓迎の意向を示した。
さらに軍は、「選挙で選ばれた市民の力が認められる自由で民主的な枠組みの中で、平和的に権力を移行することを約束する」とも表明した。
また、米国が懸念視するエジプト最大野党のムスリム同胞団は軍の声明発表後、同党が権力を握るつもりはないと明らかにし、文民への権限移行計画を称賛した。
一方、ムバラク前大統領は、紅海沿岸のリゾート地シャルムエルシェイクに滞在しているとみられるが、先行きは不透明なままだ。
バレンタインデー取扱いめぐりイスラム社会で混乱
【プトラジャヤ】 2月14日のバレンタイン・デーの取り扱いをめぐって、キリスト教との関連性を強調する議論が独り歩きし、西側の影響を排除したい保守勢力が極端な規制を求める動きを強めており、これに反発する声も上がっている。
イスラム開発局(JAKIM)は、キリスト教起源のバレンタイン・デーの信仰的な危険性をイスラム教徒の若者に喚起するためのキャンペーンを11日に開始すると発表。各大学に小冊子を配布する計画を明らかにした。キャンペーン実行委員のサイマー・モクタル氏は、「バレンタイン・デーはマレー文化やイスラム文化にはなく、イスラムの教えにも反している」とし、若者がこうしたイベントに加わらないことを望むと言明。イスラム教徒がバレンタイン・デーを祝うことを禁ずることを定めた2005年のファトワ(イスラム法学者の裁定)を尊重するよう呼び掛けた。
原理主義政党の野党・汎マレーシア・イスラム党(PAS)は、ナスルディン・ハサン青年部長がPASが牛耳るケダ、クランタン、セランゴールの各州で自治体に対して警察や自警団(レラ)と協力してファトワ違反者を摘発するよう指示したと報じられた。しかしその後、行き過ぎとの批判を恐れた党上層部などから叱責をうけ、ナスルディン氏が自身の発言が誤解を受けたと釈明、取り締まりを指示したことはないと否定した。
バレンタイン・デーについては、起源について諸説ありキリスト教との関連について疑問視する説もあってカトリック教会も公式な祝日と認めていない。マレーシア・キリスト教会評議会の事務局幹部は、全く非宗教的な行事であるとし、マレーシアを含む世界の教会でも祝うことはないと説明。「西側諸国で祝っているからといって、キリスト教徒が祝っているということにはならない」と述べた。その上で、イスラム教徒がバレンタイン・デーを祝うことを禁ずるファトワについて、キリスト教の要素と不道徳行為などを混同した不公平な裁定だと批判した。
タイニュースクリップ
バレンタインデーは性交のチャンス? タイ私大調査
タイの私立アサンプション大学(ABAC)が8―9日にバンコク首都圏の12―24歳を対象に行ったアンケート調査で、「バレンタインデー(2月14日)に性交したことがある」との回答は29・4%、「今年のバレンタインデーに性交する可能性が非常にある」は16・9%、「ほどほどにある」は12・7%だった。また、「バレンタインデーは特別な日だと思う」との回答は39・5%に上った。回答者は1256人。
乗用車に発砲、放火で住民3人死亡 当局が過激派容疑者3人射殺 タイ深南部
10日午後、タイ深南部パタニー県で、道路脇に転落し焼け焦げた乗用車の車内から同県在住の50代の夫婦と40代の女性教師の計3人の死体が見つかった。3人はいずれもタイ系仏教徒の住民で、知人の葬儀に出席し、帰宅する途中だった。治安当局は深南部の分離独立を目指すマレー系イスラム過激派の武装グループが道路脇から乗用車に自動小銃を発砲し、停車した車にガソリンをかけ火を放ったとみている。
治安当局は過激派メンバーの捜索を強化し、逮捕に抵抗したとして、9日にパタニー県で容疑者の男1人、11日朝にナラティワート県で男2人を射殺した。
一方、隣県のヤラーでは11日朝、村外れの草むらで30代イスラム教徒の男性の射殺体がみつかった。
タイ深南部(ヤラー、パタニー、ナラティワートの3県とソンクラー県の一部)はマレー語方言を話すイスラム教徒が多数派で、タイ語、仏教徒が中心のタイで異質の地域となっている。タイからの独立を求めるマレー系イスラム過激派による武装闘争が2001年から激化し、過去6年で約4000人が銃撃、爆破などで死亡した。
今年1月にはナラティワートのタイ軍基地が武装グループの襲撃を受け、タイ軍兵士3人と地元住民1人の計4人が死亡、兵士7人が負傷し、銃約50丁、銃弾約4000発などが奪われた。
ヤラーでは同月、山道を走行中のピックアップトラックが道路に埋設された爆弾の直撃を受け、9人が死亡、2人がけがをした。死傷者はいずれも仏教徒の地元住民。
今月1日にはヤラー市郊外の草むらで、ナラティワートに住む仏教徒の一家4人の射殺体が見つかった。3日にはパタニー県の村で、ピックアップトラックに乗った数人の男が路上の住民に向け自動小銃を乱射し、73歳の男性ら5人が死亡、12歳の少年を含む4人が負傷した。死傷者はいずれも仏教徒住民。
タイの新航空会社「PCエアー」、ニューハーフのCA3人を初採用
昨年12月28日に民間航空局(DCA)から事業認可を受けたタイの新航空会社「PCエアー」は1月24日、30人の客室乗務員を採用し、そのうち3人がニューハーフであることを発表した。
このうちの1人は、ニューハーフの美人コンテスト「ミス・ティファニー・ユニバース2007」で優勝を飾り、その後モデルや女優として活躍していたノン・フィルム(フィルムちゃんの意味)の愛称で知られるタンヤラット・チラパットパコーン(Thanyarat Chirapatpakorn)さん(23)。ほかの2人も長身の美人だという。
同社では3月就航に向けて客室乗務員の募集を行い、「第3の性」の雇用枠があることを告知。客室乗務員として適性があることに加え、すでに性転換手術を受け、容姿が女性であるなどの採用条件を設けていた。機内では名札でニューハーフであることも記入するとしている。
これまでにない方針を打ち出した同社。創設者は占い師のピーター・チャンさん(47)と不動産業を営む実業家で投資家のチャトラウィワット・クルムコモン(Chatrawiwat Klumkomol)さんの2人で、投資額は2億バーツ。同社設立や「第3の性」採用枠の創設には、ピーターさんの「第六感」が後押ししたという。DCAも二ユーハーフの採用には、「仕事の必要条件を満たしていれば異議はない」としているという。
創設者2人が航空業界での経験を持たないことも異例だが、新興航空会社では創設時に航空機をリースで導入ケースが多い中、ヨーロッパ製の中古エアバス機(A310)2機の購入も決め、業界関係者を驚かせている。
機材は現在、シンガポールで整備と塗装を行っており1機は2月下旬にバンコクに納入し、もう1機もさらに40日後に納入を予定する。バンコク(スワンナプーム)~仁川(ソウル)線のほか、日本は成田、関空便の就航を予定。中国主要都市への定期運航を広げる計画。
現在、運航スケジュールは未定だが、サイトで随時発表する。
http://www.pcairline.com/
冗談かと思ったらほんとに有りました。
毎年のことですがマレーシアではイスラム教徒がバレンタイン・デーを祝うことを禁ずる、あたり前のことなんですけど、若者はそのような捉え方をしていない、タイでも仏教儀式ではそんなモノはないので仏教関係者からはおおっぴらに発表はありませんがやはり祝うことは禁止しています、が若者を中心に「イエ~」という感じです。
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