学校の課外宗教活動に暴力思想が忍び込まぬよう警戒せよ

　イスラーム教徒知識人のアズユマルディ・アズラ氏は、生徒が行っている宗教的課外活動および学校のモスクでの活動に警戒するよう教育関係者に注意を促した。この二つの活動を通して、暴力支持者の思想が子供たちに忍び込んでいると推測されているからだ。

　同氏は、イスラームの精神主義的宗派が学校で行う課外活動と、学校のモスクでの活動に対して、学校の管理者が厳密な警戒と監視を行うことを強く主張している。

　「これまでこの種の活動がしばしば子供たちに暴力思想を植え付けるきっかけとなっていたと推測される」と同氏は、4月29日（木）ソロのアル・ムアイヤド・イスラーム寄宿塾で行われた「テロの危険を予防する」というテーマの討論会に論者として出席する前に記者に対して語った。

　若者たちは説得しやすいので、しばしばテロ実行グループの要員養成のターゲットになっている、と同氏は語った。そのほか、世の中にあるさまざまな社会的背景が、勧誘者が説得をスムーズに進めるために、利用されている。

効果的でない宗教教育
　アズユマルディ氏は、地域および一般学校における宗教教育の極端な少なさが、若者の宗教理解の低さに影響していると考えている。皮肉なことに、この学校での宗教教育こそ、その極端な少なさのために、宗教の価値を理解する生徒個人を育てる上で逆効果になっている。

　「1週間にあと1時間か2時間授業を増やすべきだ。たしかに、授業時間を増やすことが、そのまま宗教心の生徒への浸透が進む保証とはならない。そのため、私は授業時間を増やすとともに、方法を変えることも必要だと考える」と彼は語った。

　これまで、一般学校における宗教教育のやり方は、他の授業科目のように、頭で理解すればよいというものだった。この方法は生徒たちに宗教を学問として理解させるだけだ。しかし、宗教教育のやり方は、実践に重点をおいた心で理解するものに変わるべきだ、と彼は続けた。


原題：Waspadai Kegiatan Ekskul Keagamaan di Sekolah dari Paham Kekerasan
http://us.detiknews.com/read/2010/04/29/161759/1347975/10/waspadai-kegiatan-ekskul-keagamaan-di-sekolah-dari-paham-kekerasan



チェコでは市民勢力の連立が成立する可能性が高まる

（プラハ）チェコでは国会議員選挙が行なわれ、保守的な民主市民党を中心とする中道右派政権が成立する見込みが高まっている。ただし最大の政治勢力となったのは、約22%の票を集めた社会民主党である。しかし20%近くの票を集めた保守党が、市民階層を代表する連立相手を見つける可能性が高まっていることが、確認された。市民党党首ネチャスは、新たに成立した政党「TOP 09」と「VV」との交渉を早期に開始する、と予告した。投票後の最初の反応として、今回の結果は既成の政党に対する「お仕置き」である、との声がプラハでは上がっている。

ハンガリー国会議員はオルバンの首相就任を認める

（ブダペスト）ハンガリーの国会は、右派保守勢力のオルバンを新首相に選んだ。261人の国会議員が彼に賛成し、107人が反対、18人が保留した。これにより、中道右派政権が成立し、中部ヨーロッパの同国の脆弱な経済を活性化させる計画が出発する。オルバンのフィデス党は4月末の選挙で、歴史的な勝利を収め、3分の2の議席を獲得した。今まで政権党であった社会党は、わずか19%の支持であった。

EUは核兵器流出阻止条約に関する声明を歓迎

（ブリュッセル）EUは、核兵器流出阻止に関する声明が採択されたことを歓迎した。これは1970年のこの条約が、核兵器の流出阻止と軍縮のために今なお「生命力を持って」おり、指示されていることを表わしている、とEU外務特使アシュトンはブリュッセルで述べた。彼女はその際に、イスラエルとイランを念頭に置いて、近東を数年後には核兵器のない地域にする、との合意を強調した。米国政府は国連のこの会議の声明に参加したものの、イランが名前を挙げ
られなかったのに、イスラエルが一方的に強調されていることを批判した。イスラエル政府は、この声明は「偽善的」である、と述べた。


国際刑事警察機構、政略的な逮捕要請は拒否

　国際刑事警察機構に加盟する188国間の捜査の手配に関与している消息筋はAFPの取材に対して、機構の規則として加盟国からの政略的な逮捕要請を受け付けない事を確認した。

　これに先立ち、タクシン元首相は26日にオーストラリアのラジオ局と行われたインタビューの中で、国際刑事警察機構は、タイ側の自身に対する逮捕要請を政略的と見なし拒否する事になるとの認識を示していた。

　一方、同機構のロナルド事務局長は28日、テロ容疑で逮捕状が発行されているタクシン元首相の逮捕協力要請が未だタイ側から寄せられていない事を確認した上で、仮に協力要請があった場合は、機構内の規則に基づいた通常の手続きに付される予定である事を明らかにした。


日本への不法入国手配か　２邦人をバンコクで逮捕　和食店も経営


【タイ】タイ警察は２６日、不法入国を手配する組織のメンバーとみられる日本人の男２人をバンコクで逮捕したと発表した。田中晋介容疑者（６６）と別宮光一郎容疑者（６１）で、入管法違反容疑で日本で逮捕状が出ていた。近く日本に送還される見通しだ。
　
　タイ警察によると、この組織はタイ人を日本に送る場合７０万バーツ、中国人を米国、カナダに送る場合８０万バーツの手数料を取り、これまでに３００人以上を不法入国させたとみられる。逮捕された２人は旅券、書類の偽造などを担当し、日本行きの場合８万バーツ、北米行きの場合１０万バーツの報酬を得ていたもよう。田中容疑者はまた、偽装のためとみられる日本料理店２店をバンコク都内のスクムビット・ソイ２４とソイ５５で経営していた。


バンコク騒乱、２カ月で死者８６人

【タイ】バンコク救急センターによると、タクシン元首相派の反政府デモによるバンコクでの死傷者はデモが本格化した３月１５日から治安当局による強制排除・鎮圧が終わった５月２３日までで、死者８６人、負傷者１４０７人に上った。このうち民間人は死者７５人、負傷者９９４人だった。

タイで禁煙エリア拡大、６月１８日から


【タイ】タイの喫煙規制が６月１８日から強化される。完全禁煙となるのは、▽保健・健康増進施設▽教育施設▽乗り物、駅・港湾・空港▽宗教施設▽ 共用施設（運動施設、娯楽施設、商店、オフィスなど）――。

シーロムの歩行者天国盛況

２８、２９日にバンコク都心のシーロム通りで行われた歩行者天国が盛況だ。タクシン元首相派による都心部の長期占拠で被害を受けた小規模小売業者の支援を目的に、タイ政府とバンコク都庁が開催したもので、シーロム通りのラマ４世通り交差点（サラデーン交差点）からナラティワートラチャナカリン通り交差点までの約１キロに、衣料品、食品などの屋台数百店が出店。政府は２日間で来場者３０万人、売上高１億バーツを見込んでいる。

今回のタイの騒乱の結末では、根本的な解決にはなっていない。今からタイは雨季に入るタイ人特有のマイペンライでじめじめした空気は吹っ飛ばしてもらいたい、と私が言うより本人たちが一番元気だろう。